『先進医療ってなあに?』
『先進医療ってなあに?』
最近、よく「先進医療」とうい言葉を耳にするけど、“何だかよく分からない”という方が多くなっています。今回は知っておくと便利な「先進医療」についてご説明します。
目次
- (1.先進医療ってなあに?)
- (2.どんな種類があるの?)
- (3.どこで受けられる?)
- (4.平均入院日数は)
- (5.どんながんに有効なの?)
- (6.いくらかかるの?)
- (7.受けた人の感想は?)
- (8.医療保険でカバーされるの?)
- (9.もし自分の保険についていなかったら?)
- (10.まとめ)
(1.先進医療ってなあに?)
先進医療とは、厚生労働大臣が定めた高度な医療技術を用いた治療で、将来的に健康保険の適用が検討されている医療技術のことを指します。有名なところでは、がんの治療として「陽子線治療」や「重粒子線治療」があります。
「治療効果が高い」「痛み、副作用が少ない」「回復が早い」などとして注目されています。
また先進医療は公的医療保険の適用外になるため、それを受けた費用(技術料)は全額自己負担になります。
(2.どんな種類があるの?)
がんの治療として有名は「陽子線治療」や「重粒子線治療」といった治療方法だけでなく、検査方法や診断方法も、治療方法を判断する評価において、先進医療となっている技術があります。
じつは厚生労働省が認めているもので先進医療は82種類(2020年5月1日現在)あります。
また、先進医療とされている技術は健康保険適用が決まったり、新たな技術が先進医療に認定されたりと、先進医療の数は日々変動しています。
※白内障の水晶体再建術は2020年4月1日より先進医療から保険治療に切り替わりました。
詳しくは、厚生労働省が発表している「先進医療一覧」をご覧ください。
先進医療の各技術の概要(厚生労働)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html
(3.どこで受けられる?)
今回は以下、皆さんが最も気にされているがん治療の「陽子線治療」と「重粒子線治療」にしぼってお伝えします。
「陽子線治療」は全国で17ヶ所、「重粒子線治療」においては6ヶ所しかありません。(2020年5月現在)。治療は通院となることも多いので、皆さん病院の近くにホテルをかりてそこから通われたりするようです。
治療期間は下記の一覧をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html
(南東北陽子線治療センター)
(4.平均入院日数は)
陽子線治⇒ 19.8日間
重粒子線治療 ⇒ 9.6日
(公財 生命保険文化センター資料より)
※上記は平均の入院日数であり治療期間は少し異なるようです。
(5.どんながんに有効なの?)
陽子線治療、重粒子線治療の対象となるがんは、食道がん、肺がん、膵がん、肝がん、前立腺がん、頭頚部がんなど塊状の腫瘍になります。すべてのがんに対応できるわけではないのでご注意ください。
※治療が有効なガンの種類については別のブログにてご説明させていただきます。
(6.いくらかかるの?)
陽子線治療 ⇒ 平均270万円
重粒子線治療 ⇒ 平均309万円
こちらの技術費は健康保険適用外ですので、全額自己負担になります。しかし事前の診察代、投薬代などは健康保険の対象となります。
これらの治療は入院でなく通院となるケースが多いです。先進医療の「技術費(治療費)」については医療保険の『先進医療特約』でまかなわれることが多いです。
しかし患者さんとその家族の「治療期間の滞在費」については、保障がある保険会社とそうでないところがあります。
※後述しますが、先進医療の技術費は医療保険の「先進医療特約」でカバーできます。保険料も月額100~200円程度ですみます。
(7.受けた人の感想は?)
「陽子線治療」や「重粒子線治療」の特徴として痛みがほとんどない、身体への負担が少ない、高齢者や体力のない人でも適用できるということがあげられます。
実際にはどうなのでしょうか。
実は私の知人で実際に陽子線治療を受けた方がいます。
その方は食道がんで一般の病院で最初治療していたのですが「もう手のほどこしようがない」とお医者さんに言われてしましました。
そこで、福島・郡山にある「南東北がん陽子線治療センター」にみずから問い合わせし治療を受けることになりました。治療は通院で行い、身体への痛みもほとんどなかったようです。結果的にこのガンは消え完治しました。
これは今から10年ほど前の話ですが、その後再発することもなく彼は元気に働かれています。
他にも先進医療を受け完治された方に有名なところとしては、小説家、作詞家である「なかにし礼」さんがいて、その体験談を本にして出版もされています。
(8.医療保険でカバーされるの?)
先進医療の技術費は医療保険の「先進医療特約」でカバーできます。ご自分の医療保険をまず見直してみてください。最近加入された方はまず、この特約がついていると思いますのでまず大丈夫かと思います。一般的には最大2000万円まで保障されている保険会社が多いです。
しかし前述の滞在費や、診察代、投薬代も別途かかります。最近は先進医療を受けた場合は技術料の他に『別途一時金』(技術料の10%相当など)を払ってくれる、という保険会社も多くなってきています。ご自分の保険を確認してみてください。
(9.もし自分の保険についていなかったら?)
もしちょっと前の保険で先進医療特約がついていなかったら、すぐにご自分の保険会社に電話して、「先進医療特約をつけたいんだけど!」と言ってみてください。すぐに対応してくれると思います。保険料も月額100~200円程度の追加ですみます。缶コーヒー1本程度です。
保険会社としてはサービスのような形で先進医療特約の取り扱いをおこなっていると思うので、私は絶対につけておいたほうがいいと思います。
(10.まとめ)
先進医療については、認知度も高まっていることから年々受けられる方も増えてきているようです。また、「身体への負担が少ない」「副作用も少ない」というのも魅力的です。
知識は武器になります。知っていることでもしかしたら誰かの命を救えるかもしれません。自分やまわりの人が病気になってしまったときのために、ぜひ「先進医療の知識」だけは持っておいてください。
※もっとよく知りたい方のために
別のブログにて「.陽子線治療」と「.重粒子線治療」を詳しくご説明させていただきます。
※参考
「南東北がん陽子線治療センター」ホームページ
http://www.southerntohoku-proton.com/
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